足場材のエンドストッパーとは何か知っていますか?根がらみとエンドストッパーの違いが分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?この記事では、エンドストッパーとは何か、また種類や使い方、価格相場について徹底解説しています。これを読めばエンドストッパーのことが分かり、現場で活かすことができるでしょう。
足場材のエンドストッパーとは
「エンドストッパー」とは、足場の墜落防止部材のひとつです。単管足場や枠組み足場の妻側(※)に使用されます。使う場所や目的は、足場材の根がらみ(※)と同じです。建地の一番下のコマに設置し、支柱の横滑りや不等沈下を防ぎます。
使う場所も目的も同じなのに、根がらみとエンドストッパー、2種類が存在するのはなぜでしょう?
実は根がらみはパイプの長さが決まっており、エンドストッパーはパイプ部分が伸縮します。エンドストッパーは、1本でさまざまなサイズの建枠に対応することができるので、在庫管理が楽になります。
※「妻側」とは
建物の棟に対して直角な側面のこと。棟に平行した側面は平側(ひらがわ)と呼ぶ。
※「根がらみ」とは
建地の位置ずれなどによる倒壊防止のため、床束を固めるのに用いられる横木。本来は床組材の一種。
足場材のエンドストッパーの種類
足場材のエンドストッパーには、特段種類の違いがありません。しかし製品情報をよく見るとメーカーによって細かい点が異なっています。
- 外管と内管の回転がなくクランプが常に同一方向にあるか
- 丸パイプかそれ以外か
- 外管に抜け落ち防止機能がついているか
- どのサイズに対応できるか(600~900枠、600~1219枠に対応しているものが一般的)
- 溶融亜鉛メッキ処理なのかドブメッキ処理なのか
- クランプの取り替えはできるか
- 不意のスライドを防止できるか(外管端部の蝶ネジなど)
エンドストッパーを購入する際は、上記で示した内容をよく吟味するようにしてください。
足場材のエンドストッパーの使い方
エンドストッパーの使い方は、根がらみの使い方とほぼ同じです。両端のクランプを建枠のパイプ部分にはめ込み、ボルトを締めれば完了です。
ただしエンドストッパーの場合は伸縮します。クランプを取り付けることに加え、伸縮する箇所を固定するのを忘れないようにしましょう。
足場材のエンドストッパーの価格相場
エンドストッパーの価格相場は、メーカーによっても異なりますが、1,400円~3,000円程度のものが多く出回っています。以下参考商品を掲載しますので、公式サイトや販売サイトを覗いてみてください。
◆メーカー:平和技研
◆規格クランプ:42.7/48.6兼用
◆参考価格:1,590円用途に合わせ、蝶ねじ1つで長さ調節できます。 外パイプはφ31.8を使用し中パイプの抜け止め防止としてカシメてあります。
(引用:あしば職人.com)
◆メーカー:コンドーテック
◆規格クランプ:不明
◆参考価格:2,990円・外管と内管の回転がない。いつでもクランプが同一方向にあり、作業性抜群。
・丸パイプなので握りやすく落下事故を防ぎ、現場での安全性が高まります。
・内管が抜けおちないように、外管に落下防止付きです。
・これ1本で600~1219枠まで取り付けが可能。
・在庫管理も1機種だけでわずらわしさを解消。
・外管端部の蝶ネジで不意のスライドを防止。
・溶融亜鉛メッキ処理をしているので、サビに強く長持ち。(蝶ネジ、リベットを除く)
(引用:モノタロウ)
まとめ
この記事では、足場材のエンドストッパーについて、種類や使い方、価格相場をお伝えしました。
足場材のエンドストッパーとは、足場の墜落防止部材のひとつです。単管足場や枠組み足場の妻側に使用します。使う場所や目的は、足場材の根がらみと同じです。根がらみと違う点は、パイプ部分が伸縮することです。1本でさまざまなサイズの建枠に対応することができるので、在庫管理も楽になります。
エンドストッパーには、特段種類の違いがありません。しかし製品情報をよく見るとメーカーによって細かい点が異なっています。抜け落ち防止機能や加工処理の仕方は特に重要なので、よく確認してから購入しましょう。価格相場は1,400円~3,000円程度です。
エンドストッパーの使い方は、根がらみの使い方とほぼ同じです。両端のクランプを建枠のパイプ部分にはめ込み、ボルトを締めて使いましょう。ただしエンドストッパーの場合は伸縮します。クランプを取り付けることに加え、伸縮する箇所を固定するのを忘れないようにしましょう。
皆さまが正しい知識を持って安全に作業できますように、心からお祈りしております。