足場の部材のひとつ、アームロックを知っていますか?最近ではアームロックを使わずとも組み立てられる足場が増えていますが、いざというときのためにも知っておいた方がいいですよね。この記事では、アームロックの用途や種類、使い方、価格相場を徹底解説します。これを読んで、いつでもアームロックが使いこなせるようにしておきましょう。
足場材のアームロックとは
足場材の「アームロック」とは、枠組み足場(※)やローリングタワー(※)に使う部材のひとつです。建枠と建枠を連結したあとに、上下の建枠が抜けないようにするために取り付けます。ジョイント部分の抜け防止にもなります。
アームロックには、両端部に直径15mm程度のピン穴が空いています。一般的な穴から穴までの長さは以下のとおりです。
- 826mm
- 739mm
- 507mm
- 419mm
- 330mm
覚えておきたいのは、すべての枠組み足場でアームロックを使用するわけではないということです。
連結ピン(ホゾ)がノーマルタイプの場合のみ使用する形をとります。またアームロックは弓形の形状をしているため、「ブーメラン」と呼ぶ場合もあります。急に言われて戸惑ってしまわないよう、念のため頭に入れておきましょう。
※「枠組み足場」とは
枠組み足場とは、足場工事の中で最もよく利用される足場です。基本的な構成部材としては、建枠・ジャッキベース・交差筋違・脚注ジョイント・アームロック・鋼製布板・階段枠・梁枠・壁つなぎ・手すり柱・手すり・手すり枠などが挙げられます。
※「ローリングタワー」とは
ローリングタワーとは、移動式の足場です。基本的には枠組み足場の資材を利用して組み立てます。ビル2階建てくらいの高さの作業に便利で、天井配管用・空調器・照明器などの設備や塗装の際などに利用されています。
足場材のアームロックの種類
アームロックには特段種類の違いがありません。規格の違いが主になるので、現場に合ったものをセレクトしましょう。
また前の章で述べたように、連結ピン(ホゾ)がノーマルタイプの場合のみアームロックを使用します。「ワンタッチ式アームロックレス」や「アームロックレス連結ピン」といった名称の部材を使う場合は、アームロックが必要ありませんので注意しましょう。
足場材のアームロックの使い方
アームロックの使い方は簡単です。ジョイントに建枠を挿したあと、上下の建枠のグラビティにアームロックの穴を挿します。最後にグラビティの留め具によって外れないかをしっかり確認したら完了です。たったこれだけで、建枠の抜け防止、ジョイントの抜け防止をすることができます。
足場材のアームロックの価格相場
アームロックの価格相場は、メーカーによっても異なりますが、700~1,500円程度のものが多いようです。ただし公式メーカーでは価格が明示されていませんので、直接問い合わせてみてください。
まとめ
この記事では、アームロックの種類や使い方、価格相場について徹底解説しました。
アームロックとは、枠組み足場やローリングタワーに使う部材のひとつです。建枠と建枠を連結したあとに、上下の建枠が抜けないようにするために取り付けます。種類の違いは特段なく、規格の違いが主になるので、現場に合ったものをセレクトしましょう。
アームロックの使い方は簡単です。ジョイントに建枠を挿したあと、上下の建枠のグラビティにアームロックの穴を挿します。最後にグラビティの留め具によって外れないかをしっかり確認したら完了です。
価格相場は、メーカーによっても異なりますが、700~1,500円程度のものが多いようです。これらはあくまで通販サイトの料金になるので、メーカーから取り寄せたい場合は直接問い合わせてみてください。
皆さまが正しい知識をもち、より安全に作業ができますように、心よりお祈りしています。