足場工事の基礎知識

足場の敷板とは?釘打ちの方法や購入サイトのおすすめは?

足場の敷板とは何か?設置目的や釘打ちの方法など、法律をご紹介しながら解説いたします。

また、最後に敷板のおすすめ購入サイトもご紹介いたしますので、是非最後までご覧ください。

敷板とは?

足場工事における敷板とは、足場の重さによる沈みを抑えるために敷く板のことです。

材質は杉や合板で作られており、長さは2m~4mのものが一般的です。

長さがあるので複数の支柱を載せることができ、1スパン~2スパンに渡って使用することが出来ます。

複数の支柱に載せることができる敷板に対し、同様の用途で使用される「敷盤」や「敷角」は、支柱1つに対して1つずつ使用されるものです。ラバーベースとも呼ばれています。

敷盤や敷角の大きさは縦24cm、横24cm以上と定められており、地盤の不等沈下の恐れがない場合のみ敷板の代わりに使用することができます。

足場先行工法に関するガイドライン

5 足場の構造等及び組上げ方法

(3) 敷板及び敷盤等

イ 足場には敷板を用いること。ただし、地盤の不等沈下のおそれがない場合には敷盤等を使用することができる。

敷盤は 24 センチメートル×24 センチメートル以上の大きさとし、材料は十分な強度を有するものとすること。

ロ 足場の設置期間中に不等沈下がみられる場合には、ジャッキ型ベース金具等

による調整を行うこと。 

引用:厚生労働省

敷盤は、金属、タイル、プラスチックなどで作られたものをいい、敷角は木で作られたものをいいます。

敷板の設置目的

敷板の設置目的は、足場の沈下や滑動を防ぐために設置します。

沈下とは、具体的に足場の重さにより支柱が地面に沈み込むことをいいます。

地盤の状態にもよりますが、水分が多量に含まれた地盤などの軟弱な地盤では、それぞれの支柱が別々の沈み方をする不等沈下が起こってしまいます。

不等沈下が起こってしまうと、足場の強度が著しく低下し、足場の倒壊に繋がる恐れがあります。

しかし、敷板を使用すると支柱1つあたりの設置面積を大きくし、地盤にかかる圧力を抑えることが出来るため、沈みを防ぐことができます。

複数の支柱を載せることができるので、不等沈下も起きずらいです。

滑動とは、文字通り足場の支柱が滑って動いてしまうことをいいます。

敷板を設置することで、設置面積が大きくなるため、沈下の他に滑動も防ぐことができます。

地盤が強固で、沈下の恐れがない場合は敷板ではなく敷盤や敷角でも滑動を抑えることが出来ます。

仮設工業会の「くさび緊結式足場の組立て及び使用に関する技術基準」では、地盤の状況に応じて敷板又は敷盤を使用すると書かれています。

なので、地盤の状況に合わせて臨機応変に敷板、敷盤、敷角を使い分ける必要があります。

くさび緊結式足場の組立て及び使用に関する技術基準 

(5) 足場の脚部

 足場の脚部は、沈下及び滑動防止のため次の措置を施すこと。

① 足場を組立てる地盤は、堅固な場所とする。

② ねじ管式ジャッキ型ベース金具の下には、地盤の状況に応じて敷板(しきいた)又は

敷盤(しきばん)を使用する。

③ 敷板を使用する場合は、ねじ管式ジャッキ型ベース金具を 2 本以上の釘等により敷

板に固定し、敷盤を用いる場合は、ねじ管式ジャッキ型ベース金具を敷盤の使用方法

に従い固定する。 

引用:仮設工業会

釘打ちの方法

敷板の設置とセットでジャッキベースに釘打ちをする必要があります。

釘打ちをしないと、足場と敷板がずれてしまい、不等沈下や、倒壊の原因になります。

敷板や釘打ちは、労働安全衛生規則により施工が定められています。

(鋼管足場)

第五百七十条  事業者は、鋼管足場については、次に定めるところに適合したものでなければ使用してはならない。

  一  足場(脚輪を取り付けた移動式足場を除く。)の脚部には、足場の滑動又は沈下を防止するため、ベース金具を用い、かつ、敷板、敷角等を用い、根がらみを設ける等の措置を講ずること。

引用:中央労働災害防止協会

釘打ちの方法は以下の流れになります。

  1. 足場を建てる場所を整地します
  2. 敷板・敷角を敷きます
  3. 建枠の脚柱下端にはジャッキベースを使用し、各建枠が水平垂直になるように調整します
  4. ジャッキベースは敷板に釘打ちし、一方向のみ敷板を使用する場合はこれと直角方向に根がらみを設けます。(直接コンクリート上にジャッキベースを設置する場合は直角二方向に根がらみを設けます。)
  5. ジャッキベースの使用高は、通常は 200mm 以下で設定します

使用高が高いと、強度に影響があるのでご注意下さい。また仮設工業会の認定構造基準には350mm 以下であることが規定されています。

釘打ちは最低でも2本打つ必要があります。また、水没してしまうような場所にはジャッキの増し締めを必ず実施して下さい。

敷板を置く地盤がえぐれている場合、麻袋に砂を入れて隙間を塞ぐなどの対策をして下さい。

根がらみとは、滑動などの位置ずれ防止用の横木(単管)です。

敷板同様、根がらみを組むと、足場の脚部が相互に連結され、支柱の滑動、沈下を防ぐことができます。

敷板のおすすめ購入サイト

おすすめの購入サイトをご紹介いたします。

一般的に使われているインターネット通販サイトでも購入することが出来ますが、まとめて購入したり、今後も継続的に購入する場合、足場工事に特化した通販サイトがおすすめです。

購入時の疑問や、ちょっとした相談なども瞬時に対応できますし、アフターサービスも充実しています。

敷板を購入する上で、足場工事に特化した通販サイトを3つご紹介いたします。

敷板net

「安い・軽い・頑丈!」を謳った仮設資材の通販サイトです。

通常の通販サイト同様、無料で会員登録し、必要な種類、個数を選択してカートに入れて購入することができます。

北海道から沖縄まで、建築、土木、農業、運送業など、全国約700社と取引している実績があります。

なによりも、サポートがとても充実しています。

見積もりの依頼や、ちょっとした質問も、最短で当日中に連絡が来ます。

さらに、お客さんの状況に合わせて困りごとの解決を一緒に考えることはもちろん、経過状況、使用方法、商品到着までしっかりサポートしてくれるので安心です。

敷板net

オールサポート

社団法人仮設工業会会員の中古仮設資材に特化した通販サイトです。

電話、FAX、お問い合わせフォームから連絡し、資材の品名、数量を伝え、見積書が届くという流れになります。

在庫の数量を調べて報告が来ますが、在庫がない場合でも新品商品を紹介してくれます。

また、資材の買取も行っているのがオールサポートさんの特徴です。

例えば、汚れていたり、錆びていてもクランプ1個から買取を行っているので、ちょっとした片付けなどで発生した足場資材でも買取していただけます。

数量や種類などの詳細を連絡し、品質を確認した後は即現金化することができます。

スクラップにするには勿体ない、でも資材としては使用できないという部材は、足場資材に特化した業者に買取してもらいましょう。

オールサポート

あしばバンク

日本最大級の仮設資材販売サイトです。

新品の足場資材、中古の足場資材、安全保安用品、消耗品など、足場に関する商品を幅広く扱っているのが特徴です。

電話、FAX、メールのいずれかから数量と商品の情報を伝えます。

担当者から納期、運賃を含めた見積書をFAXかメールで送付されます。

見積もりの内容に問題なければ入金後、商品を発送するという流れになります。

とても幅広い商品を扱っているので、他社通販サイトで商品が見つからなくても、あしばバンクさんなら見つかるかもしれません。

あしばバンク

まとめ

足場工事における敷板とは何か、設置目的、釘打ちの方法、おすすめ購入サイトについてご紹介いたしました。

  • 敷板とは、足場の重さによる沈みを抑えるために敷く板のことです。
  • 複数の支柱に載せることができる敷板に対し、支柱1つに対して1つずつ使用されるものを敷盤、木製のものを敷角といいます。
  • 敷板の設置目的は、足場の沈下や滑動を防ぐために設置します。
  • 地盤が強固で、沈下の恐れがない場合は敷板ではなく敷盤や敷角でも滑動を抑えることが出来ます。
  • 敷板や釘打ちの施工は労働安全衛生法で定められています。
  • 最低でも2本打つ必要があります。水没してしまうような場所にはジャッキの増し締めを必ず実施して下さい。
  • まとめて購入したり、今後も継続的に購入する場合、足場工事に特化した通販サイトがおすすめです。

敷板の設置目的などを理解し、足場工事に役立てて下さい。

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