足場レンタル

くさび足場のレンタル料金の相場を徹底解説

足場の中でも良く使われているくさび足場ですが、レンタルする際にどのくらいの費用が掛かるかご存じでしょうか。

レンタル相場、計算方法、方法、メリット、注意点を合わせて徹底解説いたします。

くさび足場とは

くさび足場の正式名称は「くさび緊結式足場」です。ビケ足場とも呼ばれています。支柱の緊結部にくさびで緊結するため、ハンマー1本で組み立てることが出来ます。

基本的な部材は、支柱、ジャッキ、壁当てジャッキ、手すり、先行手すり、踏板、筋交、ブラケット、階段になります。

組み立てが簡単なので、作業時間を短縮することも出来ます。くさび足場は、主に低層~中層建築工事に使われています。

くさび足場のレンタル料金の相場

くさび足場のレンタル料金の相場は700円/㎡~1000円/㎡です。

足場のレンタル料金の算出方法は架面積に「面積(1㎡あたり)」を掛けて算出するのが一般的です。

なので、外壁の高さや、工事範囲、現場の状況をしっかりと把握し、架面積を明確にしてから試算を行うとよいでしょう。

計算方法

架面積とは、足場の外側の面積のことです。足場板は外壁から少し離して設置するため、建物と足場の距離を考慮し、足場の外周を算出する必要があります。

架面積 = 足場の外周 ✕ 高さ

足場のレンタル費 = 架面積 ✕ 足場単価

このように、架面積と足場の単価が分かれば、レンタル費をおおよそ算出することが出来ます。

例えば、10m四方、高さ6mの建物、足場と建物の距離が0.5m、足場単価が900円/㎡だとすると

足場の外周は { 10m + (0.5m + 0.5m) } ✕ 4面 = 44m

架面積は 44m ✕ 6m = 264㎡

レンタル料金は 264㎡ ✕ 900円/㎡ = 237,600円

となります。

下の表は坪数と足場レンタル料の概算表になります。1ヶ月間利用した際のレンタル料金のイメージがこの表で掴めると思います。( 足場単価900円で計算 )

平米 外壁面積(㎡) 架面積(㎡) レンタル料金(円)
20 66.2 100~109 145~159 130,500

~143,100

25 82.8 110~119 160~174 144.000

~156,600

35 99.3 120~129 175~189 157,500

~170,100

40 115.9 130~139 190~204 171,000

~183,600

45 132.4 140~149 205~219 184,500

~197,100

45 149 150~164 220~234 198,000

~210,600

20 165.5 165~180 235~249 211,500

~224,100

部材ごとの相場

部材ごとの相場を紹介します。

次の表は部材名称、規格、基本料金の相場参考表です。

基本料金に加え、1日毎に5%程度の1日単価が加算されます。

例えば、基本料金50円の踏板を3日レンタルした場合は

50円 + ( 2.5円 ✕ 3日 ) = 57.5円

という計算になります。

名称 規格 基本料金
支柱 48.6Φ 3,600mm 49.9円
48.6Φ 2,700mm 37.8円
48.6Φ 1,800mm 27.2円
48.6Φ 900mm 15.1円
48.6Φ 450mm 11.1円
ブラケット 42.7Φ 600mm 19.7円
42.7Φ 400mm 17.2円
42.7Φ 200mm 13.1円
手すり 42.7Φ 1,800mm 17.2円
42.7Φ 600mm 7.1円
踏板 400mm × 1,800mm 48.9円
400mm × 900mm 32.3円
250mm × 1,800mm 39.8円
250mm × 900mm 29.3円
筋交 27.2Φ × 2,420mm 20.2円
27.2Φ × 1,145mm 20.2円
ジャッキ 38Φ × 600mm 12.1円
壁つなぎ 280mm~400mm 23.6円
クランプ 3.2円

その他レンタル料の相場

さらに細かく紹介します。

例えば、飛散防止ネットは100円/㎡~200円/㎡が相場と言われています。

必要に応じて、足場板以外にもレンタル料が掛かる場合がありますので、お見積もりの際にご注意下さい。

※1ヶ月レンタルした場合

ダンダン 50,000円~85,000円

内部足場 約30,000円

ビケゲート 約20,000円

トイレフェンス 約20,000円

メッシュシート 約500円/㎡

ステージ足場 20,000円~30,000円

看板枠 約20,000円

ビケフェンス 約5,000円/m

ビケラック 約10,000円

ビケフェンス 約3,000円/m

クリーンボックス 約20,000円

くさび足場のレンタル方法

レンタルしたい業者のサイトのお問い合わせや、FAXで詳細を送るとスムーズですが、とりあえず連絡を取りたいという方は、直接電話で連絡してしまうのが手っ取り早いです。

その後、審査契約が決まり、基本契約書が郵送で届きます。その契約書を返送した後で足場をレンタルすることが出来ます。

注文が確定した後は、自身のトラックで機材センターまで引き取りに行くか、トラックチャーター便で届けてもらうことも出来ます。

最近は、審査から資材の出荷まで1日~2日で対応できる業者が増えています。

レンタルのメリット

レンタルのメリットを2つに絞って解説いたします。

利便性

足場のレンタルは利便性に長けています。

必要な時に必要な分だけ用意することが出来、足場材を保管するスペースや、管理する手間も不要です。

さらに、現場ごとの損益が計算しやすいという点でも、レンタルはとても便利です。

品質保証

足場をレンタルするメリットとして欠かせないのが、品質保証です。

仮設構造物の安全性を確保するため、仮設工業会の定める仮設機材認定基準というものがあります。その基準に沿って、有資格者が日々整備を実施しているので、破損する危険性が高い足場を提供されることはまずありません。

また、整備を行った際、C級となった足場は廃却しなければならず、整備された足場と整備されていない足場が混載しないように、整備された足場には「再使用可」という表示が義務付けられています。

経年仮設機材の管理指針

7  廃棄

選別後の評価の結果がC級と判定された仮設機材については、誤って再使用することを防止するため、速やかに廃棄するものとする。

8  表示

 (1)  整備又は補修を行った結果、再使用できる状態となった仮設機材については、「再使用可(経年仮設機材の管理指針による)」の表示を行うものとする。

 (2)  選別後の評価の結果がC級と判定された仮設機材については、確認を容易にするため、仮設機材に廃棄する旨の表示を行うものとする。

参考:中央労働災害防止協会

このように、整備に関して労働省の通達により定められています。

レンタルする際の注意点

繁忙期に注意

繁忙期は足場の確保が出来ない場合があります。建設業界では、全体的に9月末や、3月末が忙しくなる傾向があります。公共工事の決算日、道路占用の締め日など、さまざまな理由であわただしくなります。

なので、工期や、詳細が決まり始めたら迅速に行動し、余裕を持って足場のレンタル先を確保することが重要です。

修理代や破損金

レンタルした足場を返却する際、足場板の状態によっては修理代や破損金が発生する場合があります。

汚れ具合や、破損具合による請求金額は、機材センターの各社検査基準によって判断されます。

重量物を扱う場合や、塗装作業がある場合は注意が必要です。

まとめ

くさび足場のレンタル料金やレンタル方法などについて解説いたしました。

  • くさび足場の正式名称は「くさび緊結式足場」です
  • くさび足場のレンタル料金の相場は700円/㎡~1,000円/㎡
  • 架面積に足場単価を掛けて算出します
  • 参考表で大体の相場がイメージ出来ます
  • 基本契約後にレンタルすることが出来ます
  • レンタルは利便性があり、足場材の品質が保証されています
  • 繁忙期の在庫確保、使用後の破損等に注意して下さい

くさび足場のレンタル料金の相場や、使用するまでのイメージは湧きましたでしょうか。是非、足場をレンタルする際に役立ててみて下さい。